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第620回定期演奏会終了
終りました。今回はソリストの力もあって大変多くのお客様が訪れていただけました。プレ・コンサートもポスター・プログラム等の宣伝の甲斐があって盛況でした。大変ありがとうございました。プレ・コンサートのイベールはクラリネットはそれなりに大変で、本番も多少怪しい感じでしたが破綻はしなかったのでほっとしています。本プログラムの出番はショパンだけでした。いろいろと事故がありまして、申し訳ございません。私もソロで一回ずれまして・・・。反省しようと思います。
SSDを導入
MacBookのディスクをSSDに入れ替えた。Carbon Copy Clonerを使って簡単にHDDをSSDにコピーして入れ替え。作業はかなり簡単にできた。 起動は早くなった。動作も若干早くなった。ファンが静かになることを期待したのだが、これは甘かった。前よりは良くなったが、結局CPUに負担がかかるとそれなりに回るみたいだ。2万ほどの投資の効果は微妙・・・
バルトーク 「5つのハンガリースケッチ」ほろ酔い加減
この曲の1番の難所は、この部分である。1stと2ndは1小節ごとに上下が入れ替わって装飾音符付きのパターンを吹く。最後に向けてアチェレランドする。
さて、この演奏だが、ちょっと公開するのはどうかなという感じだ・・・。とりあえず、つながってよかった・・・。
バルトーク「5つのハンガリースケッチ」 豚飼いの踊り
最後のスケッチではまたクラリネットが主題を提示する。八分音符の欠けがある旋律のパターンはリズミックに演奏する必要がある。
さて、この演奏だが、細かいところはさておきちょっと遅すぎるだろう。これで乗るのはなかなか難しい。
バルトーク 「5つのハンガリースケッチ」 メロディ
この曲の3曲目は、弦による主題の提示の後にクラリネットがメロディーを吹く。2回似たパターンが繰り返されるが、1回目は1stのみ・2回目は1stと2ndのユニゾンである。音はぴったりあって、微妙に厚くなる感じが出ることが望ましい。
さて、自分の演奏だが、これもちょっとまったりしすぎた。ゲネプロで指揮者からさらっと行ってと言われて、そうしたつもりだったんだけどあまりなってない。
バルトーク 「5つのハンガリースケッチ」より 村での夕べ
この曲はクラリネットで開始される。全くの無音状態から出るのは度胸はいるが、クラリネットは弱音には強いから、こういうソロは比較的得意である。最初に入るのは一人だけなので、出だしのタイミングは多少自由はある。
さて、自分の演奏だが、出だしはだいたい良かったと思うが、まったりしすぎた感じだ。自分の後の人たちがちょっと出にくそうな感じだった。もう少しさくっと爽やかにやってもよかったかもしれない。
演奏事故の反省
先日の演奏会のバルトークのラストが空中分解した、という話をしたけれども、それがどのようにしておこったのか検証してみたいと思う。失敗を反省することは大事である。録音をupするときは原則自分以外の演奏を入れないようにしているのだけれども、ちょっと失礼させていただいてやや長めに入れている。時系列に起こった事件を記録してみる。
0:00 Hrがritして次に受け渡す(ここまではOK)
0:02 Solo Vnが拍節感のない不可思議な動きをする→ここで自分はテンポがわからなくなった
0:06 Piccソロ→よく入ったと思う。自分の中のテンポで入ったのだと思われる。
0:08 Clソロ(私)→指揮とはずれている感じなのだが、何とか巻き返そうとする。しかし、その結果細かい音で急いでいるのがわかる。
0:15 再びPiccソロ→この辺で少し安定しつつある
0:24 Vnの次にOb→これは多分正しい
0:29 木管の16音符の出だしの指示を指揮者が間違える。聴いた感じだと1拍早いようだ。
→ここでCl(私)は指揮者の指示に従って出てしまう。
→Flは完全に落ちる。
→Piccはかろうじて入ることができて何とか曲はとまらなかった。
まあ、指揮者が振り間違えたのが悪かったという単純な話なのかもしれないが、一つ、検証されなければならない点として、
・私は指揮に従うべきだったのか?楽譜に従うべきだったのか?
ということがある。指揮者とはいえ絶対ではないから、事故は起こりうる。全体で演奏する場合にこのような事故に対応するのは、コンマスだろう。しかし、ここは極めて楽器の薄いところであるから、その原則は通用しにくい。
言い訳になるが、あの状況で指揮を無視するのは極めて難しい。指揮者の指示に反射的に出てしまったというのが本音だ。すいません。しかし、あそこで出なかったら完全に音が消えた可能性がある。パニックになりながらも音がとぎれなかったことはラッキーで(とぎれるととぎれないでは大分印象は違う)、許していただきたい。
しかし、そもそもの原因を考えると、0:02の時点で拍節感が完全に失われ、オーケストラ全体のコントロールが失われたことにあると私は思う。せめて弾かないでくれたらここまでパニックにはならなかっただろう。うちの指揮者はこういうシチュエーションで奏者にあわせようとする(世にはそうでない人もいっぱいいる)ので、基準がわからなくなってしまうのだ。
指揮者の表面的なミスを責めるのではなく、本質的な原因を追及すべきと思う。
ミックス音
自分が(今は亡き)高校の恩師に今でも感謝していることは、「ミックス音」の重要性を叩き込まれたことにある。管楽器の一番の長所はミックス音なんだと(仙台弁で)力説された。それは、複数の種類の楽器が組み合わさることによって、違う色の音が出る、それが美しいということである。
これはどこに行っても非常に役に立った。吹奏楽では勿論、オーケストラでも使うことができた。クラリネットは、オーケストラの中では響きの「糊(のり)」のような存在なので、ミックス音は重要だ。
イメージとしては、楽器の組み合わせによる音のパレットを持っているという感じである。自分の場合、イメージができる組み合わせは、Cl-Fg、Cl-Fl、Cl-Ob、Cl-Hr、Cl-Fl-Fg、Cl-Ob-Fg、Cl-Fl-Ob-Fg、Cl-Vnくらいであろうか。オーケストラの中でその組み合わせが発生したら、淡々とカードを切るようにミックス音を作る。ポイントは多分最適なバランスだろう。音が厳密に合う必要はそれほどない。
こういうイメージを持っている人と一緒に吹くのは楽しい。一方、結構吹ける人でもこのようなイメージを持っていない人もいる。それは非常にもったいないことだ。
第615回定演:ビゼー「カルメン組曲」アルカラの竜騎兵より
アルカラはファゴットの曲だと言えるだろうが、またもや冒頭のメロディをクラリネットが再現する。この演奏では、ちょっと発音が甘くなったように思う。特に最初のほうがはっきりしない。
このソロには、管の選択問題がある。楽譜ではB管で書かれているが、B管だとトリルの指(fis-gis)がちょっとやりにくい。昔、初めてやったときに、どうしようと悩んでいたら、「これは普通A管で吹くんだよ」とオケの先輩が教えてくれた。今回もA管でやった。楽譜を写すのが面倒だったので、読み替えで吹いたけれども、練習で何度も間違った(情けない)・・・本番は間違えなかった。
第615回定演:ビゼー「カルメン組曲」間奏曲より
カルメン組曲は管楽器の出番は多いが、クラリネットにもそれなりに活躍の場は与えられている。間奏曲はフルートの曲と言えるだろうが、クラリネットは冒頭のフルートのテーマを受け継いで、フルートと美しい二重奏を奏でる。
さて、この曲をやるのは吹奏楽も含めると、4回目になる。2回目の録音が残っていて、それと比較してみたが、今回のほうが、荒め・ややダイナミック、前回は、丁寧・ドライという感じだった。あまり年輪を重ねたという感じの演奏ではないのは残念だ。
このフレーズのブレスについて。このソロは休符がちゃんと途中に入っていて、そこで息をとればもつように出来ている。しかし、リードが厚めになるとこれが間に合わなくなる。また、クレッシェンドを早くしすぎても息が足りなくなる。そうすると頂点近くでブレスをとることになってみっともない。きちんとしたブレスコントロールが要求される。