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第九終わりました
第九演奏会終わりました。
全体の演奏は事故だらけで、聴きに来ていただいた皆様には大変申し訳なく思っているわけですが、自分個人としてはそれなりに満足できる出来でした。
今回の木管は現状のほぼベストメンバーで、大変楽しく吹くことができました。Fl・Ob・Fgのトップとはかなり密に連携がとれました。(オーディション等のない)普通のアマオケでちゃんと木管のトップにそれなりのメンバーがそろうのは結構難しく、JAOのような全国イベントでもどこか穴があったりするものです。
もちろんいろいろ傷はあったのですが、とりあえず楽しかったのでよかったと・・・。クラリネットとしては、3楽章にそのほとんどの労力が割かれます。クレシェンド後のBの音が低いというかなり致命的な失敗はあったのですが、ホールで撮った録音にはそれなりに音が入っていて安心しました。
プレ・コンサートのモーツァルト、ワーグナーのバスクラ、第九の1stとちょっと今までにないようなハードな出番でした。疲れました。
第619回定期
【横響・第九演奏会】〈第九定期公演60回記念〉 | ||
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1. | 舞台神聖祝典劇「パルシファル」より“聖金曜日の音楽” | ワーグナー |
2. | 交響曲第9番 二短調「合唱付き」 | ベートーヴェン |
2009年12月13日(日) 第619回定期 県民ホール 午後2時
次回の出番は第九の1stとワーグナーのBass Clです。また、本番前にロビーにてTrio d’ancheを披露する予定です(午後1時20分〜。モーツァルト「ディベルティメント第3番」)。
Mahler Sym.No4の室内楽版
Mahler Symphony No. 4; Lieder eines fahrenden
販売元:Capriccio |
真のマーラー好きは、こういう際物は聴かないのかもしれない。これはLinos Ensembleによる室内楽版である。編成は、フルート・オーボエ・クラリネット・2本のヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・バス・ピアノ・ハーモニウム・打楽器である。オーケストラの厚みは得られないものの、一人一人の音と表現が非常に良く分かる。クラリネットもとてもリアリティのある音に録れている。生々しい。オーケストラのような全体を録らなければならない録音ではこのようなことはできない。自分はこういったオーケストラの室内楽版というのがとても好きで、CDを見つけると大体入手している。Linos Ensembleの演奏も素晴らしい。
ショスタコーヴィチ/24 Preludes & Fugues
ショスタコーヴィチ/24 Preludes & Fugues: Nikolayeva (1962) 販売元:HMVジャパン HMVジャパンで詳細を確認する |
この曲は、ショスタコーヴィチがバッハを意識して作曲した作品である。全ての調で前奏曲とフーガが作られている。とても多彩な、時には古典的な、時には前衛的な、傑作である。彼は調性で創造的な作品を書けた最後の人ではなかろうか。演奏はかなり鋭い怪演である。第15番のフーガの尖った感じはなかなかすごい。
第617回横響定演終了
終了しました。バルトークは個人的にはそれほど良い出来ではありませんでした。最後で空中分解しました。これは臨時コンマスのいい加減なソロで木管群と指揮者がパニックに陥ったためでした。ピッコロ・クラリネット・オーボエにとってはいい迷惑でした。まあ今回だけでしょうから・・・
ショスタコーヴィチによる弦楽四重奏
Shostakovich: Complete String Quartets No.1-15, Elegy For String Quartet / Borodin String Quartet 販売元:タワーレコード @TOWER.JP タワーレコード @TOWER.JPで詳細を確認する |
ショスタコーヴィチの弦楽四重奏は初めてちゃんと聴いた。全15曲ある。第1番が、交響曲第5番の後というから、結構遅くに書き始められたことになる。彼の交響曲は正直なところ玉石混淆という気がするが、こちらは粒ぞろいでおもしろい。曲は基本的には調性により、それほど難解ではない。かといって大衆に媚びる音楽では全然無い。彼の本音が出ている感じがする。演奏もハイレベルですばらしい。
リヒターのバッハ
横浜で1時間分の駐車券をゲットするために、3000円で
バッハ:管弦楽組曲
アーティスト:ニコレ(オーレル) |
を買った。まず、ネットで買えば2400円で同じものが買えたので、600円=1時間の駐車代、損した・・・。うーん。意味ない。しかも、輸入盤にすれば同じ値段・同じ演奏でブランデンブルク協奏曲までついてきた。うーん。
演奏だけど、古い・・・
自分がバッハを聴きだした頃は既に古楽器が主流で、この曲については、ムジカ・アンティカ・ケルンの演奏を聴いていた。リヒターは初めて聴いたのだが、今や骨董品のような価値しかないような気がする。編成が厚すぎるし、テンポが遅すぎる。装飾の付け方もおかしいところがある。
この前ミュンヒンガーのフーガの技法を買って失敗したが、同じ失敗を繰り返してしまった。かつての名演と言えども、歴史の変化にはついていけないのだろう。
次回の出番(第617回横響定期演奏会)
次回の出番は、バルトークと野人の1stです。バルトークは結構目立ちます。よろしくお願いします。
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青少年のための音楽会 第617回定期演奏会
【民族音楽を研究した音楽家たち】
1. 5つのハンガリー・スケッチ バルトーク
2. 交響組曲「野人」 渡邊浦人
3. 組曲「ハーリ・ヤーノシュ」 コダーイ
ツィンバロン/富田 萌花
管弦楽:横浜交響楽団
指揮:甲賀 一宏
日時:平成21年9月19日(土) 開場/午後1時15分 開演/午後2時
会場:神奈川県立音楽堂
入場料:1,000円(全自由席)
ミックス音
自分が(今は亡き)高校の恩師に今でも感謝していることは、「ミックス音」の重要性を叩き込まれたことにある。管楽器の一番の長所はミックス音なんだと(仙台弁で)力説された。それは、複数の種類の楽器が組み合わさることによって、違う色の音が出る、それが美しいということである。
これはどこに行っても非常に役に立った。吹奏楽では勿論、オーケストラでも使うことができた。クラリネットは、オーケストラの中では響きの「糊(のり)」のような存在なので、ミックス音は重要だ。
イメージとしては、楽器の組み合わせによる音のパレットを持っているという感じである。自分の場合、イメージができる組み合わせは、Cl-Fg、Cl-Fl、Cl-Ob、Cl-Hr、Cl-Fl-Fg、Cl-Ob-Fg、Cl-Fl-Ob-Fg、Cl-Vnくらいであろうか。オーケストラの中でその組み合わせが発生したら、淡々とカードを切るようにミックス音を作る。ポイントは多分最適なバランスだろう。音が厳密に合う必要はそれほどない。
こういうイメージを持っている人と一緒に吹くのは楽しい。一方、結構吹ける人でもこのようなイメージを持っていない人もいる。それは非常にもったいないことだ。