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バルトーク「管弦楽のための協奏曲」

演奏:Karajan/Belrin Phiharmonic(1974)
出版:EMI
評価:☆☆☆☆
感想:ライスターの1970年代の中では当たりです。

チャイコフスキー「悲愴」

演奏:Karajan/Belrin Phiharmonic
出版:EMI・Grammophone
感想:カラヤン・ベルリンによる悲愴は、確か4種類ありますが、私はその中でも、比較的売れ筋のEMI(1971)とGrammophone(1977)を持っています。クラリネットソロという観点からは、私はEMI(1971)がお勧めです。やや固い音ですが、非常に透明感が高いです。でも、ライスターのベストとは言えません。 Grammophone(1977)のほうも悪くはありませんが、何か冴えてないという感じがします。悲愴に関しては、ライスターは名演を残すことができなかったのかもしれません(もしかして、サイトウキネンがある??)。

レスピーギ「ローマの松・噴水」

演奏:Karajan/Belrin Phiharmonic(1978)
出版:Grammophone
評価:☆☆☆☆☆
感想:ライスターのベルリンフィルでの1970年台までの演奏は結構当たり外れがあるように思います(おそらく当人の出来よりも録音の差が大きい)。その中で、この演奏は大変当たりの演奏で、お勧めです。

オーケストラのCD

私が持っているものについて紹介し独断による評価も入れました。
日付はレビューを書いた日です。
良いクラリネットソロが入っているオーケストラ曲のCDはありそうで、なかなか出会えません。同じ人が吹いていても、CDによって全く違うように聞こえることもあります。特に録音による影響が大きいような気がします。全体を優先するか、ソロを優先するか・・・専門的なことはわかりませんが、そんなことも影響している気がします。

シェーンベルク「月に憑かれたピエロ」など

演奏:Ensemble Musique Oblique
出版:harmonia mundi
評価:☆☆☆☆
感想:クラリネットのRemi Lernerは非常にダークです。音が暗いというより何か、雰囲気が暗いというか・・・曲が暗いからかもしれないけど。演奏全体は悪くないのですが、シュプレッヒシュティンメはちょっとやり過ぎ気味。室内交響曲No1(Webern編曲の小編成版)が入っているのがポイント高い。この曲はオリジナルよりもこちらのほうがずっとバランス良く聞こえる。この曲の価値がわかる。

A Festive Moment with the Moragues Quintet

演奏:Moragues Quintet
出版:Le Chant du Monde
評価:☆☆☆☆
感想:モラゲス五重奏団の20周年記念演奏のCD。小品が22曲入っている。編曲物(カルメンなど)・五重奏の定番(Farkasなど)などいろいろ入っていて参考になる。モラゲスはうまいけれども、こんなに派手だったかな~と思うときもある。ラベルのPコン2楽章が入ってますが、最初のクラリネットソロが無茶苦茶うまい。

メシアン「世の終わりのための四重奏曲」など

演奏:The New York Philomusica Chamber Ensemble
出版:VOXBOX
評価:☆☆☆☆☆
感想:2枚組で超廉価版で入手。ところがこれは非常に良い演奏。やや遅めのテンポで、敬虔な雰囲気と緊張感がうまく出ています。クラリネットのJoseph Rabbaiは初めて聞きました。伝統的なフランス式に近い奏法と思います。Pの音色・表現がとても良いです。

Walter Boeykens

ベルギーのソリスト。柔らかく柔軟で、音も厚みがあって、インターナショナルなクラ吹きという感じで、とても好きでした。しかし、CDは彼の魅力を伝えるものに出会っていません。残念なことです。NHK-FMでのスタジオ演奏を、15年くらい前に録音しましたが、そのシューマンなどはとてもすばらしいものでした。おそらくそのころが全盛時代だったのだと思います。現代奏法もすごかったですね。重音奏法をばりばりやってました。ああいう美しい音で、現代曲もがんがん吹けるというのは、すばらしいですね。1989年録音のブラームスのソナタがありますが、音色にかつての美しさがありません。クラリネット・クワイアの主催なんかもやってるらしいです。

Eric Hoeprich

18世紀オーケストラの主席。おそらく古楽器クラリネットの第一人者。今時のクラリネット吹きでの最も重要な人の一人だと思います。忘れかけていたクラリネットの音の美しさを実感させてくれる。音楽作りは割とモダンな感じです。古楽器だから古臭い(?)なんてイメージではありません。古楽器はあくまでも手段であって、音楽自体は現代的なダイナミクスの大きい(本当に音がでかいというより、表現に幅があるというか・・・)ものだと思います。モーツァルトのCDも出ていますが、18Cオケでのスコットランドやイタリアなどのソロはすごいです。

Louis Cahuzac

フランスの伝説的なクラリネット奏者(1880-1960)。確か、ストラビンスキーの3つの小品は彼に献呈されています。録音が残されています。大変ありがたいことです。 NHK-FMで歴史的なクラリネット奏者の特集をやったときに、ピエルネなどの小品を聞きました。うまいです。音が太め(というかB45あたりで吹いていそうというか・・・)で、フランスクラリネットの印象が変わりました(現代のフランスクラリネット奏者の層の厚さは彼から受け継いでいるのだと思います。)モーツァルトなどクラリネットの名曲の演奏を是非聴いてみたいものです。しかし、おそらくCD化されていません。私が持っている唯一の CDはニールセンの協奏曲ですが、これは1947年、つまりカユザック 67歳の録音です。さすがにこの年でこの曲はつらいです。ぼろぼろの演奏になっています。これを聴いてカユザックの実力を判断してほしくないなと思います。

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