米金融機関のボーナスへの課税はいかがなものか
金融業界からは「大衆受けを狙った金融・金持ちバッシング」との不満が出ている。
そうだが、自分もそう思う。以前に決めた契約を反故にするような、国家の介入というのはいかがなものか。元々、ボーナス支払いを前提とした賃金体系になっていたのだろう。こんなことをしてもモチベーション低下・モラルハザード・人材流出を招くだけだ。大体、今のような事態を招いたのは、金融機関だけが悪いのか?国・FRBの監督責任があるのではないか?オバマ政権は、基本的にニューディール的な介入主義のようだが、アメリカの自由の文化に馴染む物ではない。きっと失敗するだろう。
ひさびさのNifty
自分は長いことNifty会員だったと思う。10年くらいかな・・・。プロバイダを切り替えた後も、安いコンテンツ会員みたいなのを続けていて、結局gooにすべて移すことでやめてしまった。しかし、こうして、また舞い戻ってしまった。ブログサービスをいろいろ調べてみたけど、ココログが割と自由度がありそうだから。
過去記事は作れるかな
過去記事のテスト。はてなは面倒だった。gooは楽だった。cocologはどうだろう。
コンピュータ・サイエンス復権か?
だそうです。不況の影響かもしれないけど、とりあえずめでたいです。最近、米国でもかなり不人気だったはずなので。さて、日本はどうですかね・・・
日本の農業は復活できるか?
農協の大罪 (宝島社新書) 山下一仁 宝島社 このアイテムの詳細を見る |
この本を読んで意外な事実だったのが、米の内外価格差は現在、1.5倍程度(中国米と比較)なのだそうだ。もっとずっと差があるのだと思っていた。これは他の産業に比べればそれほど大きくない内外価格差ではないか・・・。例えば、(労働集約的な)IT産業は中国・インドと比較したら、もっと差があるだろう(日本語という障壁はあるが)。他にも国際競争力がない産業は日本にいっぱいある。この本が説くように、減反をやめ主業農家を助成し、米を輸出するようにできれば、日本の農業は復活することができるのではないか。今は、民主党すら減反政策を支持するという、憂える状況だ。農協と農林族議員と兼業農家の利権にメスを入れることはできないのか・・・。
自由主義の聖書
資本主義と自由 (日経BPクラシックス) ミルトン・フリードマン 日経BP社 このアイテムの詳細を見る |
を読んでみました。この本が1960年代に書かれたのは驚きです。現代そのままですし、米国の問題が書かれていますが、だいたい日本にも同じことが言えます。
政府が市場に介入することは、最小限であるべきである、という強い自由主義思想に貫かれています。政府が介入して良いことはほとんどないと。大抵、間違いを犯すと。高速道路・ダム・人工衛星・教育を例外としてあげていますが、その他は基本、民間・市場にまかせるべきとしています。
結構刺激的な政策があります。医師免許の廃止・企業の社会的責任の否定・法人税廃止・所得税の税率一律化、等。
40年たっても古さを失っていないのはすごいことです。難解なところはなく、自由「賛歌」とも言うべき魅力的な本です。
さて、オバマ政権はこれとは全く反対方向に行こうとしています。かなり失敗が懸念されます。しかし、失敗する前に国内で相当な抵抗をうけるような気もします。アメリカに根付く自由のカルチャと、オバマの政策は相容れないと思います。
アメリカと憲法
憲法で読むアメリカ史(上) (PHP新書) 阿川 尚之 PHP研究所 このアイテムの詳細を見る |
アメリカについていろいろ知ろうとして読んだ中の一つ(下巻も読んだ)。アメリカが憲法といかにつきあってきたかが、分かる。憲法の精神に近づき・離れしつつもの、必ず、その軸に憲法があるという態度は、日本の憲法に対する態度とはちょっと違う。憲法の重要性を実感する。日本では憲法問題は結構ダブーだ。見て見ぬふりするか・過剰に反応するか(右・左両方)に二分されるだろう。しかし、今、新しい憲法を作るというのは、かなり難しいように思われる。国としてのアイデンティティを置く場所が不明だ。
この本で一番感動的なのは、やはり、合衆国憲法の起草であろう。その中身については功罪あるだろうが、合衆国という一つの国を作るのだという執念が感じられる。
農業問題について再び
私が以前ブログ記事にした本の著者、神門善久教授による日経ビジネスオンラインの記事が出ました。手軽に読めるので一読をお勧めします。主張は本の内容とほぼ同じです。
ずさんな農地行政が農業の自壊を招く
壊れていく農村(1)
「偽装農家」の実態を暴き、参加型民主主義で農業を再興せよ
壊れていく農村(2)