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第614回定演:フォーレ「ペレアスとメリザンド」前奏曲より

さて、それでは前回演奏会を楽譜とともに振り返ってみよう。
Pelleas1

この曲で重要なソロを3つほど取り上げてみたい。まず第一回は前奏曲より、冒頭の主題の再現だ。この主題は大変に美しい。この主題のポイントは最後のE-D-Eの動きだろう。ここを如何に上手くやるかが勝負の分かれ目だ。さて自分の演奏はどうだろう・・・うーん・・・何かひ弱になってる・・・これをセンス良くやるのは容易ではない・・・その前もちょっとしみじみした感じじゃないし・・・音程もちょっと違うし・・・音もあまり良くないし・・・改めてちゃんと聴き直すと反省点ばかりが・・・

草彅クンの逮捕に断固反対する

日本が酔っぱらいに対して寛大な国であるというのは、この国の良いところだと思っていた。禁酒法などという愚かな法律を作った米国とは大違いだ。その日本が、どれだけ暴れたのかしらないが、酔って裸になっただけな奴を逮捕するような国にいつの間になったのだ。公然ワイセツで逮捕・・・ってありえない。交番にしょっぴかれ、こっぴどく怒られ、一晩そこで泊めさせられ、次の日には解放されるというくらいが普通だろう。
そして、家宅捜索だ。ワイセツ罪で家宅捜索?ありえない。別件逮捕と言われても仕方ないのではないか?普通に推測されるにdrugを探したんだろう。お気の毒なことに何もでなかったようだ。明らかな人権蹂躙だ。人権保護協会(っていうのがあるのか知らないが)や、日本弁護士会は、大きな抗議の声をあげてもらいたいものだ。
親韓なんて気取っていると、右な人たち(警察)に刺されるってわけだ。日本は戦時中とマインドは何も変わってないらしい。草彅クンももっと慎重であるべきだった。芸能人なんかやってると狙われる。それが社会的責任とかいう連中がいるけれども、それは違う。彼らにも人権はあるのだ。彼がもし、復帰したとしても韓国語はしゃべりにくくなるだろう。それだけで右な人たちにとっては目的達成なのかもしれない。
もう一つ補足しておこう。草彅クンを安易に非難した鳩山総務大臣は勧善懲悪を気取りたいようだ。どこまでも大衆の人気を取りたいらしい。愚かなことだ。調子に乗っていると、次は自分の身に災難が降りかかるに違いない。

第614回横響定演終了

第614回横響定期演奏会「フォーレの魅力」は平日にも関わらず、多くの皆様に聴きに来ていただきまして大変ありがとうございました。「フォーレのレクイエム」ファンというのは結構いるのだなということを痛感しました。自分はペレアスとレクイエムの1stでしたが、ちょっと音が固めだったかなという気もしますが、まあまあだったと思います。そのうち(ソロ部分)録音をupしましょう・・・。次は、(また)ビゼーと山田耕筰という不思議なプログラムになります。よろしくお願いいたします。

反哲学入門

反哲学入門

木田 元

新潮社


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週刊ブックレビューを見て入手した。反哲学というが、哲学入門だ。ニーチェ以降の哲学を反哲学と表現している。単純には、神的で普遍的な理性を仮定するのが哲学で、神の否定が反哲学だ。しかし、反哲学に関する記述は最後のほうのわずかで、それまでは哲学の歴史が語られる。歴史は極めてわかりやすく書かれていて、参考になる。反哲学については著者の専門(ハイデガー)であるだけに、興味深い記述になっているが、もう少し語って欲しかったところだ。ニーチェとハイデガーなので、入門書とは言え易しくはない。

黛敏郎:涅槃交響曲

黛敏郎:涅槃交響曲 Music 黛敏郎:涅槃交響曲

アーティスト:岩城宏之,東京混声合唱団
販売元:コロムビアミュージックエンタテインメント
発売日:2002/06/21
Amazon.co.jpで詳細を確認する

涅槃交響曲は黛の代表作ということは知っていたが、聴くのは初めてだ。この曲は鐘の音をオーケストラでシミュレートするという発想で作られているのだそうだ(もっと宗教的かと思ったらそうでもない)。歌(というかお経というか)はちょっとどうかなと思うが、このモダンな音響は嫌いじゃない。演奏は大変優秀だと思う。録音も極めてよい。作曲者の死(1997年)の直前(1995年)に、作曲者の監修によるこのような優れた演奏が残ったのは幸運と言えよう。歴史に残る名作かは多少疑問だが、私にとっては邦人作曲家だったら、武満よりは、黛とか三善晃などのほうがずっとしっくりくるのだ。

黛 敏郎 / 「天地創造」より

【ニコニコ動画】黛 敏郎 / 「天地創造」より 【吹奏楽】
ちょっと前だが所属するオーケストラの選曲会議に出た、そのときに邦人作品の話になって、「そういえば、黛敏郎の天地創造も名曲だよね」と言った。参加していた常任指揮者は作曲家でもあるので、(同業者である黛に)少し理解を示してくれたようだが、他に誰も響く人はいなかった。自分は吹奏楽で知ったが(自分の少年時代は地元のコンクールでも取り上げられていた)、今は世代が違うのだろう。オーケストラの楽譜が出ているのかもわからなかったので、それ以上推薦することなく終わった。
その後忘れていたが、涅槃のCDが安かったので入手した(これはまた別にレビューしよう)。それで黛を思い出し、天地創造ってCDあるのかなと思ったら、現在販売されているものはないらしい。残念なことだ。しかし、ググってみたら、ニコ動に音源があった。それが上である。吹奏楽編曲版だ。演奏はあっさりとしたもので感動は薄いが、やはりこの曲は名曲だ。メインテーマは泣かせる。味わって聴いて欲しい。黛は(テレビ番組の司会者くらいにしか思われていない気がするが)偉大な作曲家なのだ。

愛国者が語るフランス革命史

フランス革命史〈上〉 (中公文庫)

ジュール ミシュレ

中央公論新社


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先日紹介したイギリスのバークの本と真逆の本である。人民による革命の意義を称えている。バークへの反論も中にある。この上巻は、1789年の三部会招集から、1792年のヴァルミの勝利までなので、国王の国外脱出失敗は入っているが、国王の処刑は入っていない。この本を読む限りでは、フランス革命は明治維新とは非常に対照的に感じられる。明治維新は、基本(社会的ではなく知的)エリートによるトップダウンな革命だろう。フランス革命はボトムアップ・人民主導で、指導者が何か煮えきらない感じで、そのときの空気に右往左往させられているように見える。民主的なものの原点なのかもしれないが、復讐に次ぐ復讐で、衆愚政治の原点でもあると思う。そんな様子を著者は、基本肯定的に描いている。フランス革命で起こったことを一通り知ることができる上では価値があるが、客観的な歴史記述とは言い難く、なぜこのエピソードにそんなにページを割くのか、と感じるような所もある。

学力低下は錯覚である

学力低下は錯覚である

神永 正博

森北出版


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この本は、「学力低下は錯覚で実は存在しない」というのではなく、「学力低下という現象は存在するが、それは学生全体の学力が下がったことではない」ことを示している。大学生の学力低下という現象は、少子化により相対的に大学が入りやすくなり、大学の学力レベルが下がったことにより発生しているので、一種の錯覚であるというのだ。データを元に議論されており説得力がある。また、理系離れの問題についても、理系全体としては、志望者はずっと一定の比率になっていること、工学部の学生が減っているのは、工学部への進学率が低い女性の大学への進学率が高まっているためで、男子については変化がないこと、等が示されている。今後の教育問題を考えるのに、重要で基本的なデータが示されており、一読が必要なものであると思われる。

フォーレ賛:レクイエム

Faure: Requiem; Messe des Peheurs de Villerville Music Faure: Requiem; Messe des Peheurs de Villerville

販売元:Harmonia Mundi
発売日:2008/09/09
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自分は、フォーレを嫌いじゃない。ドビュッシーやラベルよりも好きかもしれない。ちなみにショーソンも嫌いじゃない。自分はちょっと頭が古いのだろうか。しかし、フランスの作曲家でその次となるとメシアン・クセナキスまで飛んでしまう。レクイエムもペレアスも素晴らしいと思う。ピアノ曲はピンと来ないが。次の水曜日に神奈川県音楽堂で演奏するので、フォーレ好きは来たれ・・・(演奏の質は保証しない)
さて、このCDだが、レクイエムの1893年版だ。原典版と書かれて売られていることもあるようだが、ウィキペディアによると第2稿のようだ。きれいで、胸に染み入るようなしみじみとした演奏だ。録音も大変よい。(自分にとって)残念なのは、クラリネットがないことだ。これは仕方ない。まあ、あっても一曲しかないが。とりあえず、自分はこれで満足だ。また、CDジャケットが非常に洒落ている。

ヴィラ・ロボスを聴く

 ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ
販売元:セブンアンドワイ
セブンアンドワイで詳細を確認する

EMIクラシックスBEST100で、3枚CDを買うと1枚もらえるという企画にのってみて入手した。普段あまり買いそうにないものを選ぼうということで、ヴィラ=ロボスにしてみた。今まで室内楽は聴いたことがあっておもしろいと思っていた。2番はオーケストレーションがすっきりせず、基本ゴチャゴチャしている感じでイマイチだ。それは西洋音楽に慣れた耳だから仕方ないのかもしれない。トッカータはそのエネルギー感が少しおもしろい。6番はFl・Fgの二重奏だがおもしろい。9番は弦楽合奏だが結構かっこよい曲で、まさにブラジル風バッハという感じ。全体に録音はあまりよくない。

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