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作者アーカイブ: ggszk

過去演奏を更新

時々、過去の演奏録音にアクセスがあるようなので、リンク切れを修正した。しかし、全部は修正しきれていない。meとrecordingタグでいけるエントリは全て直した。さらに古いエントリは直せていない。このブログはあちこち渡り歩いてここに到達しているので、その間にいろいろあって、かなりのリンク切れを生じていたのだった。

自分演奏をupするのは趣味が悪いとは思うが、オーケストラのソロのみの録音は、演奏の良し悪しは無視していただいて、結構参考になるのではと思ってやっている。あまり知られていない曲にもおいしいソロがあったりするから、そういう曲は、是非世のアマオケクラ吹きに取り上げていただきたい。

本番終了:ダンテ交響曲

もうちょっとうまくいくと思ったんだけどな・・・ということで個人的に微妙な出来でした。残念。それにしてもこんな曲をやらせてもらえることは一生にそうないのでありがたいことです(棚ボタだったが)。ダンテ交響曲はリストの新しもの好き的な感じが出てて、私は好きでした。ちょっと映画音楽の先駆けっぽい感じです(伊福部昭とか?)。

WordPress.comでの音楽プレーヤーの表示方法がわかったので、久々に自分の演奏をupしてみた。1楽章に2回の無伴奏のソロがある。1回目は上昇で引っかかって、2回目は三連符で引っかかった。楽器をきちんと調整するのも大事です・・・音程微妙・・・うーん

1回目:

2回目:

最近の幻想はEs Clの装飾音符が違うらしい

先日、幻想のEs Clの練習トラをやった(Es Clをオケで吹くのは初めて)。諸処の事情で、使用する楽譜を当日に受け取ることになっていたので、オケスタ等を見て事前に練習していた。で、いざ練習当日、正式な楽譜で吹いてみたら、練習していた楽譜と装飾の入れ方が違っていて面食らった。

練習していた楽譜はこれである(第5楽章の48〜53小節を抜粋。この箇所以外は一致している)。こちらのほうが一般に馴染み深いのではなかろうか?

es_other

で、こちらがその団体で使用されていた版。ベーレンライター版である(楽譜には1972とある)。

es_beren

装飾音符が増えていることもあるが、一番大きな差異は52小節目のトリルの有無だろう。

まず、最近、幻想のCDを大量購入していたので、どうしているかを確認してみようとした。確認対象は、カラヤン(フィルハーモニア)・クレンペラー・ガーディナー・ミュンシュ(フランス国立・パリ管)・ブーレーズ(ロンドン響)・アバド(シカゴ響)・マルケヴィッチである。しかし・・・細かい装飾音符のほうは正直分かりづらくて、面倒になったのでちゃんと確認できていない。多分、上の楽譜のパターンのほうが多い。52小節目でトリルを入れていないのは、ガーディナーだけだった。私の持っていた録音は古いものが多かったので、このような結果になったのであろう。1972年に「初めて」この形で出版されたのであれば、それ以前の録音であるカラヤン・ミュンシュ・ブーレーズ等にそれが反映することはありえない。私は楽譜に詳しくないのだが、最近はベーレンライター版を使う機会は多いし、これが今後の標準になっていくのであろうか。比較的新しい録音でも確認してみたいところだ。

本来、どうすべきか?ということも、素人ながらちょっとだけ考えた。まず、細かい装飾音符は普通に考えて入れたほうがよいという気がする。その前後から考えて、その辺りの装飾の少なさは違和感がある。52小節目のトリルは、素人的視点からは入れちゃってダメなのかなぁという気もする。このトリルは割りと鳴りやすく気持よく鳴らすことができるからだ。しかし、入れるべきかを前後の関係から論理的に推定することができない。ここの箇所は2小節の上昇下降パターンが4回繰り返されている。その4つでそこ(1小節目の2泊目)のトリルのあるなしを言うと、上の楽譜が「なし・ある・ある・なし」、ベーレンライターが「なし・ある・なし・なし」となる。これがシンメトリーになっていたりすれば、そっちが正しいんじゃないか?という邪推もできるのだが、そうはなっていないのだ。

このようなメジャーで身近な曲で、こんなに大きな違いがあるということが驚きだったので、ちょっと詳しく書いてみた。プロの意見も聞きたいところだ。アマオケ奏者も知っておいてよい知識だと思う。

Mac OS X Lionへの移行完了

発表と同時に自宅と会社のノートに入れて、徐々に分かってきたので、最後に会社のメインマシンにインストールして、これでMacのLionへの移行は完了した。

Lionには登場前はかなり期待していたが、期待はずれという感じだ。ネットで絶賛してる人もいたようだけど、多分、それまでMacの機能を使いこなしていなかった人だろう。spacesやマルチタッチを使いこなしていたヘビーユーザーにとって、Lionは改悪した部分もあった。

最初に困ったのは、Reeder・Sparrowというマルチタッチが売りのアプリの使い勝手が悪くなってしまったことだ。これらのアプリは元々、3本指Swipeを記事のnext・previous・open・closeに割り当てていたが、Lionで作業領域の移動に上書きされたからである。これはちょっとしたカスタマイズでは元通りにならなかった。その後、バージョンアップもあり、BTT(BetterTouchTool)も組み合わせて、現在は普通に使えるようになっている。

また、「ナチュラル」スクロールもやっかいだった。ナチュラルにしたい場合としたくない場合があったからである。自分はLion登場前に、spacesの切り替えを既にナチュラルにしていたが、Lionのブラウザ画面等のスクロールのナチュラルは苦手だった。しかし、Lionではこれを区別できず、一括でしか設定できない。BTTによるカスタマイズでごまかしていたが、仕事でプレビューを使ってPDFファイルをプレゼンしたときに、スライド移動がナチュラルじゃないのが、とても使いにくかったので、そろそろあきらめて、全てのナチュラルを受け入れる決心をした(会社のメインマシンをすぐにLionにできなかったこともナチュラルに行けなかった原因である)。

しかし、Lionはこれから徐々に良くなると思われる。アプリ側も最初は混乱が見られたと思うが、徐々に改善している。例えば、ChromeはLionになって使い勝手が悪くなった気がしたが、最新の開発版では、フルスクリーン・Swipeによるページ遷移が正しく(?)実装されてSafariに近い使い勝手に進歩した(安定板にはまだ反映されていない)。

次の出番:第633回横響定期

ダンテ交響曲のバスクラリネットです(いろいろあって急に決まった)。無伴奏の結構目立つソロがあります。オケスタではやったことがあったけど、まさか本番で吹くことになるとは・・・

2011年9月25日(日) 第633回定期 県立音楽堂 午後2時
【リスト生誕200年】
1. ハンガリア狂詩曲第2番 リスト
2. ピアノ協奏曲第1番変ホ長調 リスト
 ピアノ/宮里 倫史(もとし)
3. ダンテの神曲による交響曲 リスト

マルケヴィッチの幻想

“ベルリオーズ:幻想交響曲” (マルケヴィッチ(イーゴル))

幻想レビューもこれが最後。HMVのレビューで評判が良かったので聴いてみた。フランスのオケらしい華やかさのある演奏。録音も悪くない。ミュンシュ・パリ管よりもフランスっぽい(?)かもしれない(パリ管は良くも悪くもモダンでインターナショナルなオケだ)。フランス物をフランスのオケでちゃんと(録音で)聞ける体験は意外に少ない、と自分は思っているので、こういう録音があるのはうれしい(クリュイタンスの幻想は聞いてない)。しかし、CDの帯にあるような、卓抜な分析力というのはよくわからなかった。指揮者がテンポを恣意的にいじる場面があったりする。すっきりしたモダンで分析的な演奏を聞きたいのなら、ブーレーズを聞いた方がよいだろう。

クラリネット的には1st・Esともに悪くないと思うが、まあ、オールド・スタイルだろう(それがオケの華やかさに繋がっているのかもしれないけど)。

アバドの幻想

“ベルリオーズ:幻想交響曲” (アバド(クラウディオ))

1983年の録音。広島の鐘の音を使っていることで当時話題になった。オケはシカゴ響。録音は確かに良く、自分には特に弦楽器が良く録れているという印象を持った(低弦のゴリゴリした感じ等)。金管は好みの分かれるところだとは思う。しかし、4・5楽章の金管は、好みの差はあれ評価できるのではないか。モダンで高性能な金管セクションが存分に能力を発揮している。

クラリネットはとても良いと思う。太い充実した音で吹いている。

幻想にフランスらしさを求める人には薦めないが、録音含めて、モダンな演奏の一つの頂点なのではないかと思った(これ以降はオリジナル楽器演奏も出てくるし)。

ブーレーズの幻想(1967)

幻想のお勉強第2段。ブーレーズはクリーブランド管と幻想を録音しているが、かなり昔の1967年にロンドン響とも録音をしている。上のCDはベルリオーズの3枚組で1700円前後とお得になっている。

演奏はミュンシュとは対極で、冷静で一つ一つの響きを確かめるようにクールでモダンである。これが1967年録音なのは信じられない。この年はまさにミュンシュ+パリ管が録音した年であり、カラヤンの新しい版(1974)もまだである。最近の録音と言われても驚かない。とてもモダンな演奏である。演奏の質もとても高いし、録音も(SONYには珍しく)とても良い。ミュンシュが好きな人には薦めないが、もっと評価されても良い演奏だと思う。

クラリネットの観点では、1stは良いが、Es管がイマイチである(パリ管ライブと逆)。

ミュンシュの幻想(1967ライブ)

“ミュンシュ&パリ管/ドビュッシー:交響詩「海」 他 (Berlioz:Symphonie fantastique&Debussy:La Mer / Munch & Orchestre de Paris (14/11/1967)) [日本語解説付]” (ALTUS)

幻想をやることになりそうなので(2ndだけど)、家にあるCDを探したら、あまり良いのがなかったので調達することにした。これは、約2年前に発売されて話題になった、ミュンシュ+パリ管のライブ録音である。ミュンシュ+パリ管と言えば、EMIから有名な録音が出ている。パリ管設立直後の名演とされている。その少し後にミュンシュは急死してしまうため、パリ管とミュンシュの録音は少ない。上のライブ録音はそのEMIの録音と近い時期に行われたものである。

このライブはものすごい熱演である。指揮者が強烈にドライブする。テンポが急激に変動するが、オーケストラがかなりがんばって付いて行っている。崩れそうになりながらも、アンサンブルを維持している設立したてのパリ管は大したものである。ミュンシュのライブ録音は、フランス国立(放送?)管弦楽団との幻想を聞いたことがあるが、同じように強烈にドライブされて、オケが崩壊しており、あまり良い演奏ではなかった。

自分はあまりこういう熱演は好みではないのだが、この演奏についてはかなり気に入った。EMIの録音よりも良いと思った。演奏の熱さについては、好みがわかれそうだが、EMIの録音よりもこのライブのほうが録音は良いと思う。ライブ版は、ややデッドである欠点はあるが、結構クリアにとれている(しかし、宣伝文句ほどの名録音でないことは注意したほうが良い)。一方、EMI版は、一つ一つの楽器の音は良くとれているし、響きはある。しかし、全体の響きがクリアでなく、音がごちゃごちゃする感じである(EMI版は2007年の日本向けの24bitリマスタリング)。

クラリネットの観点からすると、Es管が良いと思った。一方、1stはオールド・スタイルという感じで、あまり魅力的とは思わなかった(これはEMI録音も同様である)。昔のパリ管は全体としては好きだが、クラリネットが好みではないのであまり聞こうと思わない。最近のパリ管はクラリネットは好きだが、全体(というか指揮者?)が好みではないので、やっぱりあまり聞こうと思わない・・・

次の出番:戸塚オケ サマーコンサート

ベト1の1stなどをやります。

戸塚区民オーケストラ 2011サマーコンサート

日時:2011年8月6日(土)13:30開場、14:00開演
場所:戸塚公会堂(戸塚地区センター3階、JR戸塚駅西口より徒歩約8分)
指揮:井﨑正浩(戸塚区民オーケストラ常任指揮者)
曲目:ベートーベン/交響曲第1番ハ長調作品21
   サンサーンス/歌劇「サムソンとデリラ」作品47より、バッカナール
   ボロディン/歌劇「イーゴリ公」より、ダッタン人の踊り ほか
入場無料 (全席自由) ただし入場には入場整理券が必要です。

オンライン予約は早くも終了しているみたいです・・・

これを見て来る人もほとんどいないとは思いますが、当日券をあてに来ても、入場整理券を持っているお客様を優先することになるので、ご注意ください。

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