さて、年末と言えば第九、テレビで第九をお手軽に楽しむためには、大晦日のN響第九となります。自分はあまり見たことがなかったのですが、今年は録画してみました。
つらつらと見ていたのですが、第四楽章のマーチの出だしで、「あれっ」となりました。何かクラリネットの音が違うような気がします。録画してあったので、何回か繰り返して聴いてみました。すると2本のクラリネットのうちのどちらかが、(実音)dの音を吹くべきところをdesを吹いているようです。
これはクラリネットとしては、間違えようのない音であり、指使いです。と、ここでふと疑念が生じます。ここでは楽譜の指示に従うならば、A管からB管に持ち替える場所です。もし音を間違えるとして、一番可能性の高いのは、A管のままマーチの出だしを吹いたら音がdesになります。
ちなみに、最初の一発目の音以降は正しく吹かれていました。とっさに読替したのか(楽譜は単純なので読替は可能)・・・。推測にすぎませんが、謎は深まるばかりです(ありえないミスだとは思います。普通、持ち替え忘れたのなら隣が指摘するはずですし)。