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フランス語の偉大さ

フランス語のはなし—もうひとつの国際共通語

ジャン=ブノワ ナドー,ジュリー バーロウ,立花 英裕

大修館書店


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自分は大学でドイツ語だったが、世の中を知るほどに、なぜフランス語を学ばなかったのかのかが悔やまれる。大学で学年で6クラスくらいあったが、ドイツ語は5クラスくらいで、フランス語は1クラスだった。親もドイツ語だったし、数学科の教授はどっちでもいいよと言ったから、何となくドイツ語を選んでしまった。日本はドイツ語に偏りすぎだ。フランス語は今でこそ英語の侵略を受けているものの、世界のインテリの共通語だった。この本はフランス語の偉大な歴史を詳しく書いている。フランス人の言語保護主義もいかがなものかと、昔は考えていたが、これを読むと文化を守る大切な営みであったと思わせる。彼らがフランス語を守らなければ、我々が大好きなフランス映画もなくなっていたのだ。著者はケベック人だ。フランス人でなかったことにより、フランス語至上主義に陥らずに、客観的にフランス語を見ることに成功している。保守主義者は、フランス語の変化を許さないが、著者は、他の言語や時代によるフランス語の進化を肯定している。


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