造船業界も世界的な不況で、受注が激減する厳しい状況になっている。韓国・中国は特に、攻めの経営を行っていたために、人員・設備過剰という問題に陥っているが、
一方、日本の造船業界首脳の間ではまだ、それほど悲壮感はない。今回の造船ブームでも大幅な設備増強に踏み切らなかったためだ。2012年末までの受注残もある。昨年は業界全体で1500億円ものコストアップ要因になった鋼材費も今年は値下がりが確実で、当面は3〜5%程度の売上高営業利益率を確保できる見通しだからだ。
なのだそうだ。これは安心できる状況と言えるのだろうか?
長く業績低迷が続き、採用を抑制してきたことから、設計技術者の高齢化が進む。海外展開や業界再編も遅れた。
だそうだ。結局守りの経営が、結果オーライな状況になっているだけだ。ここでも技術者の高齢化が進んでいる。このままでは早晩競争に負けてしまうのではないかという懸念はぬぐいきれない。しかし、やはり若者にしわ寄せが来ている。若者に技術が蓄積しないという状況は問題だ。日本はこのまま死にゆくしかないのか・・・