職業としての政治 職業としての学問 (日経BPクラシックス) マックス・ウェーバー 日経BP社 このアイテムの詳細を見る |
ヴェルサイユ条約の本を読み、ウェーバーに興味を持ったので読んでみた。敗戦の直後の講演である。「職業としての政治」は、政治の本質が暴力であること、政治家の歴史・類型、必要な資質、倫理問題が論じられる。信条倫理(信念の正しさを重視する。過去には心情倫理と訳されていた)・責任倫理(結果に対する責任)という概念が提示され、責任倫理に従うことの重要性が説かれる。
「職業としての学問」は、学問の意義、学者になることの困難、等が述べられている。
両方とも有名な古典だが、この本は新訳だ。訳の巧拙はよくわからないが、訳者による括弧付きの補完が結構多く、割と自明なことまで補完してあり、うざいと感じることが多い。