アナログ時代のレコードの名演というのは、かなりCD化されました。そして廉価で手に入るようになっています。しかし、CD化されていないものも微妙にあります。自分がアナログレコードでは持っているのだが、CD化されていなくて、特にこれは是非是非CD化してほしいものを2つほどあげてみます。
・ラサール弦楽四重奏団のツェムリンスキー全集
高校生ぐらいのころ4番を生で聞きました。それまでモーツァルト等を適当に流していたのですが、この曲になると突然集中力を発揮して、すばらしいアンサンブルを聞かせてきました(レコードの宣伝だったと思う)。全集は全部で4曲ですが、2番と4番がおもしろいです。2番はロマン派のなごりを残したこゆい曲で、4番はドライでモダンな曲です。レコ芸なんかでもほめられていて当時の名盤でした。
・ブーレーズ・アンサンブルアンテルコンタンポランのヴァレーズ作品集
ヴァレーズはシャイー・コンセルトヘボウの全集が出たからこれでいいか・・・と思っていたのですが、何か物足りない。切れがない。ブーレーズ版は冒頭のアンテグラルのクラリネットの音から気合が入りまくっています。クレッシシェンドの切れが鋭いです。名演です。ですが、これもおそらくなぜかCD化されていません。
と、ここまで書いて裏をとってみようと思ってHMVを調べてみたら後者はありました。すいません。これです。
ヴァレーズ/Ionisation Etc: Boulez / Ensembleintercontemporain Nyp
ブーレーズはヴァレーズの大規模な曲についてはシカゴ響と再録音しています。
ヴァレーズ/Ionisation Arcana Ameriques: Boulez / Cso
室内楽作品についても再録音してほしいものです。